関西病虫害研究会報
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ストックから分離された turnip mosaic virus の 1系統について
高橋 実尾崎 武司久渡 克彦田中 寛
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1970 年 12 巻 p. 7-12

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抄録
摘要:ストックのモザイク病株からturnip mosaic virus groupに属すると思われるウイルスが検出された. 本ウイルスは8科38種の植物に寄生性を有し, カンラン, ハナヤサイ, ハクサイ, タバコ等にnecrotic spotを, ストック, ダイコン, N. glutinosaなどに全身症状を示し, トマト, ナス, キュウリなど7科21種の植物には寄生性を示さなかった. 本ウイルスに対するストック品種間の感受性には差異が認められなかったが, 病徴および病徴進展度には明らかな差異が認められた. 本ウイルスは粗汁液中で55~60℃, 10分の熱処理, 1,000~5,000倍の希釈, 2~3日, 24℃の保存で活性を失った. またモモアカアブラムシにより容易に伝搬された. 罹病コカブのモザイク症状部からdip法により長さ750~800mμの紐状粒子が検出された. 以上より本ウイルスはturnip virus group,cabbage strainに属し, cabbage black ring virusに近似のウイルスであると推定された.
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