抄録
ポット植の水稲に粉剤を散布してツマグロヨコバイやヒメトビウンカに対する効果を調べる方法を検討した. また滋賀県数地区, 熊本県天草郡新和町のツマグロヨコバイのNAC粉剤に対する感受性を調べた. 新和系のツマグロヨコバイは常用散布量(10アール当り3kg)の8~13倍の散布でも防除できないこどが暗示された. 滋賀県各地のものは新和系のものほど感受性は低下していなかったが, 若干の低下がみられた. NAC感受性低下の著しい新和系に対してもPropaphos, Diazinonの各粉剤, Diazinon と Meobalの混合粉剤はきわめて有効であった.