2007 年 57 巻 1 号 p. 17-27
本論文は第56巻第2号掲載の「地下鉄駅舎火災における煙流動性状」の続報であり,地下鉄駅舎内の煙流動性状を現在実用的に利用されているレベルの商用CFDモデルで解析している。対象空間を一辺数百mmから千mmの格子に分割し,初期火災を想定した火災実験で認められた煙流動性状を,2層ゾーンモデルでは再現困難な特徴を含めて良く再現することができた。これにより,地下鉄駅舎の煙流動性状予測や煙制御対策の有効性評価の手法として,現在実用的に利用されているレベルの商用CFDモデルが有効に機能することが確認できた。
(オンラインのみ掲載)