藍植物に含まれるインジゴの前駆体であるインジカンは、加水分解を受けてインドキシルとなる。そのインドキシルからインジゴ、インジルビンが生成するが、その生成比率が温度の影響によってどのように変化するかについて、琉球藍生葉抽出物と、試薬のインジカン及び酢酸インドキシルを用いて調べた。琉球藍生葉を用いた実験では、常温ではインジルビンよりもインジゴが圧倒的に多く生成したが、高温で処理することにより、インジルビンの生成率が著しく上昇した。また、加熱時間が長いほどインジルビンの生成率が高くなった。また、インジゴ、インジルビン生成における温度の影響を、試薬のインジカンや酢酸インドキシルによる反応でも確認した。