女子と男子の学生について8色の布で覆った容器中と着色液体中のにおいの感じ方に及ぼす色の影響を、官能検査法で調べた。因子分析法で解析したところ、布では第1因子快い(女、男)、第2因子弱い(女)、活発(男)、第3因子古風(女)、都会的(男)、となった。液体では第1因子は同じ、第2因子古風(女)、活発(男)、第3因子活発(女)、古風(男)となった。第1因子については、においの種類によって女子と男子の感じ方に大きな違いがあった。第2、第3因子として、古風が入るのは、におい感覚の特徴である。また第2因子で女子と男子で、活発さの感じ方が逆転する傾向があった。第1因子·快を最も大きくする色および快不快の感じ方を強める色に女子と男子で違いがあることを報告する。