一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
(一社)日本家政学会第54回大会
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現在の子ども達と死に関わる慣習行事·儀礼との関連性
吹山 八重子得丸 定子
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p. 370

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抄録

【目的】我が国でも半世紀前までは自然発生的な「いのち教育」が行なわれていた。その一つとして死に関わる慣習行事·儀礼が挙げられるが、現在では形骸化が進んでいる。そこで、本研究では、現在の子ども達と死に関わる慣習行事·儀礼との関連性に探るためにアンケート調査を行なった。【結果】60.4%の子どもが悲嘆を伴う死別経験があり、死に関わる慣習行事·儀礼の知識、参加度合、家庭内の仏壇·神棚等の設置の回答では小·中·高校と増加していた。知識の回答は女子が男子よりも知っていた。拡大家族は核家族よりも仏壇·神棚等を設置し、拡大家族の子どもと家族員はお供えをする習慣が多かった。以上より、学校段階に応じた教育的な働きかけ、拡大家族の見直し等の「いのち教育」の取り組みが要望される。

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© 2002 一般社団法人 日本家政学会
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