抄録
本研究は、ブライダル専門雑誌『MARIAGES』をとりあげ、そこに掲載されたウェディングドレスの流行の変化の仕方を出現率から割り出し、各特徴を明確にすることを試みた。1964年から1995年までの計31,518件を分析した結果、常にベルシルエットがその主流を占めているが、1964年はドーム型が中心に、1965年∼1975年まではフィットアンドフレアが全盛であった。しかし、1976年を境に再びドーム型が主流となったことがみてとれる。そして、襟の主流であったラウンド·ネックラインは、1980年代後半からオフショルダー·ネックラインへと変化した。また、袖は、1980年まではタイト·スリーブが台頭していたが、その後、レッグオブマトン·スリーブとシース·スリーブがその主流となったのである。