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【目的】かつて染毛剤は一部の人たちしか利用されていなかったが、現在ではあらゆる年齢層で使われ生産量が増えた。染毛剤の使用には皮膚に刺激があるため取り扱いに注意が必要である。染毛剤中の主な染料成分は種々のアミノフェノール系化合物である。フェノール化合物はポリフェノールなど有益なものからのノニルフェノールなどの環境ホルモンと言われる有害性のものなど多種多様である。そのため染毛剤中のアミノフェノール成分量を定量することは意義あるものと考える。本研究では染毛剤中のアミノフェノール類を電気化学検出器付き高速液体クロマトグラフィーによる分析法を検討した。