一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 2Aa-5
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新規アミラーゼの洗浄効果
*安部 京子
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キーワード: アミラーゼ, 洗剤
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抄録

O安部 京子、社領 正樹、トム・B・ニールセン、坂口 博脩 ノボザイムズジャパン(株)(背景) アミラーゼは、食品に多く含まれる澱粉を分解する酵素であり、洗剤に配合することにより、食べこぼし汚れなどの除去に有効である。欧米では以前よりアミラーゼを配合する洗剤が普及しているが、日本市場ではアミラーゼの普及率はまだ低い。その理由として、低温または常温での洗濯条件下において従来品のアミラーゼの効果が十分に発揮されていないという点が指摘されていた。この点を改良し、低温領域で洗浄効果の高い新規アミラーゼを開発した。 (方法、結果)、日本の洗濯条件のもとで、従来のアミラーゼと新規に開発したアミラーゼを配合した洗剤による洗浄力の比較を、でんぷんを含む食品汚れを塗布した汚染布や市販人工汚染布を用いて行った。その結果、新規アミラーゼは、従来のものと比較して非常に優れた洗浄力を示した。これらの結果から、新規アミラーゼは低温または常温で洗濯を行う地域においてその有用性が高いと期待される。また衣料用洗剤のみならず、自動食器洗い機用洗剤などへの応用も今後期待される。

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© 2005 一般社団法人 日本家政学会
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