【目的】「健康日本21」の目標値達成には、住民の意識改革に伴う行動変容が大切である。我々は県内市町村と連携した健康寿命延伸の介入調査を昨年よりすすめており、健康指標と食生活改善健康教室との関連性を検討している。本発表では健康指標及び調査時期との両面から健康教室の食生活改善についての影響を報告する。【方法】対象者は青森県内3カ所の住民60名で、介入群と非介入群に無作為に二分して調査を実施した。調査期間は5ヶ月間とし、時期は1_から_6月、5_から_10月とずらして2回実施した。健康指標として身体測定値、血液検査値、動脈硬化度、血液サラサラ度などとした。健康教室はグループ学習と個人指導を併用したかたちで4回実施し、食生活に対する改善効果を検討した。【結果】1_から_6月に調査を行った場合は、健康指標となる体重、総コレステロール、酸化LDLコレステロール、血糖、動脈硬化度、血液サラサラ度などに改善効果が認められたが、5_から_10月に行った場合は、傾向が見られたものの季節による食生活の影響が健康指標に大きく反映していた。またグループ学習と個人指導を併用した健康教室は、住民の意識および食生活のとらえ方に変化を与えた。