一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
68回大会(2016)
セッションID: 2H-02
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口頭発表 5月28日 被服
ハンドメイド雑貨に対する評価基準
*辻 幸恵
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キーワード: 雑貨, ハンドメイド, 基準
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抄録

目的 雑貨の中でハンドメイドと既製品とに分類し、さらにハンドメイドを手芸・趣味の分野とアートの分野に分類をして3者の相違を明確にし、それぞれの評価基準を明らかにすることである。
分析 関西圏に在住する学生420人を調査対象とした。12月中旬に調査票を用いた調査を実施し368人からの回答を得た(回収率87.6%)。そのうち記述ミスを省き、有効回答数365を得た。これらの回答をデータとして既製品、ハンドメイド(手芸)、ハンドメイド(アート)の3分野の基本統計、主な選択基準を集計した。それぞれの特徴を因子分析から見出した。
結果 既製品は価格因子、ハンドメイド(手芸)は親しみやすさの因子、ハンドメイド(アート)は希少価値の因子が得られた。
考察 大量生産が可能は既製品は価格競争になるので、製品は定番志向になる。ハンドメイド(手芸)は自分でもつくれそうだという親しみやすさやほのぼのとして仲間意識が主流であり、競争的な要因は少ないと考えられる。ハンドメイド(アート)は独自性と希少価値を売り物にして販売戦略をたて、差別化を必要とする製品が求められていると考えられる。

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