一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
68回大会(2016)
セッションID: P-043
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ポスター発表 5月28・29日 食物
大学生の身体活動レベルとエネルギーバランスとの関連
*土海 一美西村 栄恵
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抄録

【目的】平成25年に「健康づくりのための身体活動基準 2013」が策定され、これまでの運動だけでなく、日常の生活活動に着目し、身体活動量を増やすことを目的としている。しかし、一方では、平成25年国民健康・栄養調査では、20~29歳女性のやせは21.5%であり、他の年代と比較し、やせの割合が高いという状況が報告されている。そこで、身体活動レベルとエネルギーバランスとの関連を明らかにすることを目的とし調査を実施した。【方法】女子大学生83名を対象とし、食物摂取頻度調査法(Food Frequency Questionnaire:FFQ)は、エクセル栄養君 食物摂取頻度調査 FFQg Ver.3.5.(建帛社)用いて、身体活動レベル及び食事摂取状況の調査を実施した。【結果及び考察】身体活動レベルは、1.89±0.39、エネルギーバランスは、-473kcal±460kcalであった。また、身体活動レベルとエネルギーバランスとの間に有意な相関関係が認められた(r= -0.49、p<0.001)。さらに、たんぱく質エネルギー比率13.2±2.1%、脂質エネルギー比率31.5±4.9%、炭水化物エネルギー比率55.3±6.3%であった。身体活動レベルが高い学生ほど、摂取エネルギー量が不足していることが明らかとなった。活動量に見合った摂取量を把握し、適正なエネルギー及び栄養素を摂取できるよう支援が必要であることが示唆された。

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