主催: (一社)日本家政学会
会議名: (一社)日本家政学会第68回大会
回次: 68
開催地: 金城学院大学
開催日: 2016/05/27 - 2016/05/29
目的:現在は成人の3人に1人は睡眠不足を感じていると指摘されているが、睡眠時間の短縮の度合いや夜型化の程度は、10~20歳代で最も著しい*。大学生は生活時間の拘束が弱いため、睡眠覚醒リズムが乱れやすいことが指摘されている。既報の大学生の睡眠に関する調査はアンケート調査が多く、日中の活動量についてはデータがほとんどない。そこで、大学生の日常生活と睡眠覚醒リズムの実態とその関係を検討することを目的に、アンケート調査と日常活動量及び睡眠についての実測調査を行った。方法:睡眠の基本的特性や日常習慣および活動について、奈良女子大学学生321名にアンケート調査を行った。このうち比較的規則的な睡眠をとっている学生9名を被験者として採用し、活動量、行動記録、睡眠に関する申告等を2週間、うち4日間は終夜の睡眠脳波などを計測した。結果:①アンケート調査:睡眠習慣が規則的な方が睡眠の主観的評価は良くなった。②実測調査:就床時刻および起床時刻は25:30±0:57、8:17±1:06で、就床時刻にばらつきがあるほど日中に居眠りをする傾向が認められた。平均の活動度は、金曜日が最も少なかった。本研究の一部は文部科学省科学研究費補助金 (挑戦的萌芽研究課題番号25560020)により実施した。1)NHK放送文化研究所:2010年国民生活時間調査