一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
68回大会(2016)
セッションID: 3D-03
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口頭発表 5月29日 児童
小学校での世代間交流プログラムと学習指導要領との関連性
A小学校の実践事例の分析を通して
*佐々木 剛草野 篤子
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抄録

目的  世代間交流を継続する東京都多摩地区A小学校の実践事例を学習指導要領との関連から分析する。また、このことにより世代間交流プログラムの活動内容と教科概念との関係性を検討・整理する。
方法  2014年5月から2015年8月にかけて収集したA小学校の実践記録及び保存資料に記載された活動内容と、学習指導要領の内容を検討した。
結果  東京都多摩地区にあるA小学校は、およそ四半世紀にわたり地域にある高齢者介護施設との間で、 「里孫制度」と呼ぶ世代間交流プログラムを実施してきた。今回の分析及び検討により、これらの実践は生活科・社会科・家庭科・特別活動の領域で教科に組み入れられていることが分かった。学習指導要領には世代間交流に関する直接的な記述はないが、この実践は中学・高校での家庭科との関連性や、小・中学校道徳との関係性が推測される。これら各教科と学習指導要領の内容との整理から、今後の世代間交流プログラムの理論化に向けた課題を検討した。

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