一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: 2F-01
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口頭発表 5月27日 住居
UR団地における生活支援アドバイザーの高齢者見守りの現状と課題
*大塚 順子定行 まり子
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抄録

目的 本研究は第68回大会の「UR団地における生活支援アドバイザーに求められるニーズの現状と課題」の続報で、UR都市機構(以下UR)が、一部の団地に設置している生活支援アドバイザー(以下アドバイザー)の業務のうち、団地巡回と郵便受け確認業務に着目し、団地高齢者の今後の見守りのあり方を考察することを目的とした。

方法 アドバイザーが設置されているUR団地のうち、管理業務を日本総合住生活株式会社(以下JS)が受託している33団地(平成28年1月調査時)、アドバイザー30人を対象にアンケート調査を行った。(期間2015年9~10月、JS支社を通して配布、回収)そのうち、18人について聞き取り調査を実施した。(期間 2015年11月~12月)

結果 団地巡回は、業務仕様書に『団地巡回(集合郵便受け又は玄関ポスト等の確認)』と定められており、(1)団地巡回と(2)住棟集合郵便受けの確認は、全ての団地で実施、(3)玄関郵便受けの確認(高齢者世帯を含む)は、調査対象のアドバイザーのうち約半数が実施していた。団地巡回は、管理戸数の多少、住棟の形態、郵便ポストの形状にも影響を受け、巡回の仕方や順序、郵便受け状況観察は、アドバイザーごとの工夫が見られた。巡回業務での問題発見は少ないものの、生活状況の変化や事故発見につながるものもあり、今後さらに重要になると考えられる。

本調査研究は、JSからの委託研究として実施したものである。

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