一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: P-099
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ポスター発表 5月27・28日 被服
成人男子の年齢層別体型変化
‐関東地区計測データより-
*小柴 朋子丸田 直美渡部 旬子倉 みゆき
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抄録

目的 全国規模の詳細な人体寸法の計測は、アパレル製品のサイズ設計に寄与する。しかし、HQLによる2004-2006に計測されたデータ以降は公表されたものはない。今回全国調査の一環として行われた関東地区での計測結果をもとに、現在の男性の年齢層別体型の特徴を明らかにし、サイズ設計への指針を得ることを目的とする。
方法 計測方法はマルチン計測器および巻尺による手計測で、計測項目は54項目である。計測姿勢は立位姿勢とし、計測着はボクサーパンツを着用した。被験者は関東在住の180名(18‐25才:49名、25‐35才:24名、35‐45才:15名、45‐55才:26名、55‐65才:25名、65‐75才:31名、75才以上:10名)である。測定は文化学園大学にて2014―2015年に行われた。計測は倫理規定に基づき実施された。
結果 全被験者の計測データの平均値に対する関係偏差から見ると、高度項目は35-45才、横径・厚径並びに周径項目は45-55才が最も大きいことが示された。35才までを若年層、35~65才を中年層、65歳以上を高年層とすると、厚径項目は若年層が中年層より低値の傾向を示し、若年層は扁平な腕・脚・手・足の長い体型、中年層がほぼすべての項目で大型、高年層は厚径と腹部周辺の周径のみ大で、その他の項目はすべて小の、小柄で厚みのある体型であった。層別に体型特徴が顕著に示された。本研究は、科研費基盤研究(A)25242010「アパレルの質と国際競争力向上の基盤となる日本人の人体計測データの構築と多角的分析」(代表 大塚美智子)による。

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