一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: P-176
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ポスター発表 5月27・28日 環境・健康・国際
海洋深層水の抗アレルギー効果
*田中 守川北 浩久渡邊 浩幸
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抄録
目的 海洋深層水(深層水)の特徴として、低温安定性、富栄養性、清浄性が挙げられ、これらの特徴を利用して、現在多くの分野で活用が進められている。本研究では、ラット好塩基球様細胞株RBL-2H3(RBL-2H3)を用いて深層水及び深層水から作製したにがりの抗アレルギー効果を検討した。
方法 実験に用いた深層水及び表層水は、高知県室戸沖で採取した物を用いた。にがりの作製は、深層水及び表層水をフィルター濾過後に撹拌しながら加熱濃縮し、冷却後、再度フィルター濾過を行った。抗アレルギー効果は、抗体感作させたRBL-2H3細胞に、各種試料(深層水、深層水にがり及び表層水にがり)を作用させた後、抗原刺激により惹起される脱顆粒現象をβ-hexosaminidase放出活性及び細胞内Ca2+濃度により評価した。
結果 深層水及び深層水にがりをRBL-2H3細胞に作用させたところ、β-hexosaminidase放出活性及び細胞内Ca2+濃度では、深層水で有意な差は認められなかったものの、深層水にがりで濃度依存的に有意な脱顆粒抑制効果が認められた。また、深層水にがり及び表層水にがりで同様に検討したところ、それぞれ濃度依存的に脱顆粒抑制効果が認められ、その抑制強度は、深層水にがり>表層水にがりであった。
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© 2017 一般社団法人 日本家政学会
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