一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: 2J-01
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口頭発表 5月27日 被服
5本指ソックスは運動能力を向上させるのか
*貝淵 正人
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キーワード: 靴下, TUG, パフォーマンス
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抄録



目的 過去に習慣的に5本指ソックスを着用したことのない健常男子大学生を対象に5本指靴下の継続的着用におけるパフォーマンスの変化を明らかにすること,また5本指靴下の着脱時間および,5本指ソックス着用の主観的評価の変化を調査することを目的とし,実験を行った.

方法 過去に習慣的に5本指ソックスを着用したことのない健常男子大学生20名を対象とし,普通靴下群と5本指靴下群に10名ずつ分け,1日8時間以上の着用を5日間行った.そして初日と5日後に反復横跳びとTUGの測定に加え,靴下着脱時間の計測,主観的評価(履き心地の悪さと着脱困難感)を行った.

結果 反復横跳びでは普通群と5本指群では有意差は認められなかった.しかし,TUGの5本指群では,介入後の測定にて有意差が認められた.着衣時間では,介入後の5本指群の着衣時間にて有意差が認められた.主観的評価においても5本群に有意な減少を認めた.

考察 反復横跳びでは,足底と地面との接地時間が短く,地面からのフィードバックやグリップを行うことでの姿勢制御の向上をもたらすには十分な時間がなかったため変化しなかったと考える.主観的評価の変化は,継続的着用による慣れが生じたと考えられる.今後は着用期間を延長した再実験をおこなう必要である.

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