一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
70回大会
セッションID: 2E-01
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口頭発表
地域安全マップ活動のプログラム開発とその実施効果の検証
神戸市立和田岬小学校における実践結果より
*白川 未希子梶木 典子
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抄録

【目的】子どもが、災害から身を守るためには、日頃から防災の意識を高めておく必要があり、その手段の一つとして「地域安全マップ活動」がある。本研究は小学生を対象として「防災に着目した地域安全マップ活動プログラム」を開発、神戸市の小学校で実施し、事前・事後・追跡アンケートを通して、その学習効果を検証することを目的とした。
【方法】2017年11月17日に神戸市兵庫区の神戸市立和田岬小学校区において、5年生34人を対象に地域安全マップ活動を実施。活動内容は防災について楽しく簡単に学べる構成とした。本研究で開発したプログラムの有効性と学習効果を検証するため、活動実施前と実施後、そして活動実施2週間後の計3回アンケート調査を行った。
【結果】本プログラムは、事前学習、まち探検、マップづくり、発表で構成し、少人数で活動することで、子どもたちが主体的に学べるよう工夫を凝らした結果、全ての活動内容で児童らの評価は高く特にまち探検の評価が高かった。事前・事後・追跡アンケートによる学習効果については、全ての項目で学習効果が上昇、持続していた。研究で開発したプログラムは一定の学習効果を得たことが確認できた。今後の活動をより良いものにするため、防災に関して児童の知らないこと・知っておいて欲しいことを事前に明確にしプログラムに取り入れていく必要があるといえる。

本研究は神戸女子大学家政学部山田麻未(平成29年度卒)との共同研究である。

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