主催: (一社)日本家政学会
会議名: 70回大会(2018)
回次: 70
開催地: 日本女子大学(東京)
開催日: 2018/05/25 - 2018/05/27
目的 米国オハイオ州クリーブランド市の世代間交流学校(TIS)における世代間交流活動について、高齢者と児童の両者から考察を加える。特に、経験豊かな高齢者が能力を発揮する活躍の場としてのプロダクティブ・エイジングから、認知症を抱える高齢者の活動を含めて、支援を必要とする高齢者まで、学校、施設、地域の連携について世代間交流の視点から考察する。さらに、日本国内における世代間交流学校の可能性についても、検討する。
方法 米国の世代間交流学校(TIS)についてのDr.Peter Whitehouseおよび学校長であるDr. Cathy Whitehouse による著作、文献、発表、先行研究から世代間交流学校の活動を分析する。
結果(1)米国オハイオ州クリーブランド市の世代間交流学校(TIS)における世代間交流活動は、多世代による学習環境を、小・中学校のカリキュラムに組み込んでいる。(2)米国の世代間交流学校は、米国のチャータースクールであり、州の認可を受け、学費を必要としない学校である。児童、その家族、地域の高齢者などあらゆる世代が、世代間交流モデルに基づいて、生涯学習を実践する。(3)日本における世代間交流活動は、日本独自の超少子高齢化や地域の過疎化の環境の中で、文化の継承や地域コミュニティの再生活動として展開されている。