抄録
2009年1月 ∼ 2012年3月まで当院で腱板修復術を施行した97例を対象に,術後いかなる動作が改善していたかを上肢障害評価表(DASH)にて調査した.男性52例,女性45例,手術時年齢は64.5(40-83)歳であった.術前と術後1年のDASHを各項目別に比較した.また,DASHとJOA scoreとの相関を統計学的に調査した.最も改善率が高かったのは「レクリエーション活動」と「頭上の電球の交換」であった.術後1年でのDASHは39.7点から11.0点へ改善し,JOA scoreは67.8点から95.3点に改善した.DASHとJOA scoreの間に相関を認めた.患者立脚型評価法であるDASHと医療者側の評価法であるJOA scoreとの間で相関を認めることがわかった.術後の機能評価としてDASHは有用な評価法であると思われた.その中でも「レクリエーション活動」「頭上の電球交換」で高い改善率を認めることを術前説明に用いても問題はないものと思われた.