肩関節
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検査
陳旧性腱板広範囲断裂例の上腕骨頭は大きくなる?
呉屋 五十八山口 浩末永 直樹大泉 尚美金谷 文則
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2014 年 38 巻 2 号 p. 377-379

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抄録
 陳旧性腱板広範囲断裂例の単純X線像において上腕骨頭が大きくなっているのか調査した.対象は,陳旧性腱板広範囲断裂15肩.男性7肩女性8肩,平均年齢は76歳であった.両肩単純X線肩正面像の上腕骨頭最大直径(HD),肩甲骨関節窩長(GH),肩峰骨頭間距離(AHI),骨頭上方化(SM),鎖骨幅(CW)を計測.比較項目は1)HD,2)GH,3)AHI,4)SM,5)AHI+SMとした.1)HD;患側53.9mm • 健側48.9mm,2)GH患側37.8mm • 健側35.7mm,3)AHI;患側5.5mm • 健側9.2mm,4)SM;患側5.9mm • 健側1.5mm,5)AHI+SM;患側11.4mm • 健側10.7mmであり,1)HD,3)AHI,4)SMは患側と健側で有意差を認めた. 骨頭が大きくなる理由としてmechanical factorとして腱板機能消失による骨頭上方化と著明な不安定性により起こる可能性やnutritional factorとして腱板損傷による動きや機能の低下,関節液からの軟骨栄養機構や関節内圧の変化により起こる可能性が考えられる.陳旧性腱板広範囲断裂例において骨頭直径が有意に大きいことより上腕骨頭は肥大する可能性が示唆された.
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© 2014 日本肩関節学会
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