抄録
反復性肩関節前方脱臼に対する鏡視下バンカート修復術は有用な低侵襲手術である.本研究の目的は全て縫合糸素材からなる小径のJuggerKnot™ ソフトアンカーを用いた本術式の短期成績を評価検討することである.25例25肩を対象とし,術後再脱臼率,Roweスコア,外旋可動域の患健側比,使用アンカー数を評価した.全症例中,再脱臼を1例(4%)に認めたが,再亜脱臼は認めなかった.平均Roweスコアはstability49.2点,motion19.8点,function28.8点,合計97.8点で良好であった.外旋可動域は患健側比平均92.5%,平均使用アンカー数は5.9個であった.JuggerKnot™ ソフトアンカーを用いた本術式は,従来よりも多数のアンカーを使用することで力学的ストレスの分散化が可能で,良好な短期成績が期待できる低侵襲手術方法であると判断できた.