抄録
リバース型人工肩関節(RSA)が本邦で使用可能となった.本研究では,その術前評価として必要な日本人のglenoidの大きさと形態を調査し,フランス人のglenoidと比較検討した.対象はCT上glenoidに病変のない日本人99肩(男58肩,女41肩)と,比較対象のフランス人65肩(男41肩,女24肩)である.Glenoidは3DCTの肩甲骨のデータをGlenosys ® で解析,最大前後径と最大長軸長,glenoid version,inclinationを計測し,両群間を統計学的に比較検討した.その結果,日本人で有意に最大前後径,最大長軸長が小さかった.Glenoid versionは,女性以外でフランス人の後捻が有意に大きかった.Glenoid inclinationは両群に有意差はなく,いずれも上方傾斜であった.本研究の結果は,RSAの患者選択,術前計画,手術の際に参考になると考える.