抄録
当院における鏡視下腱板修復術(ARCR)後の後療法は,小断裂に限定して自動介助運動を早期から開始し,装具装着期間を4週から3週に短縮したプロトコールへ変更しており,その安全性と有用性の評価を目的とした.腱板小断裂に対してARCRを行った23例を後療法の違いにより変更群(3W群)と通常群(4W群)(3W群/4W群:他動運動 1D/1D ~,自動介助による反復収縮 1D/2W ~,自動運動3W/4W ~,外転装具固定期間3W/4W)に分類し,自動可動域,夜間痛,腱板修復状態とJOAスコア比較検討した.その結果,可動域は術後3ヶ月の外転90°外旋が3W群 78°,4W群 69°であり3W群で有意に大きかった.その他の可動域や夜間痛,JOAスコアに差は無かった.術後1年のMRIでは両群とも再断裂は無かった.以上より,装具固定期間の短縮による患者負担の軽減と,早期可動域改善の可能性が示唆された.