抄録
Suture bridge(SB)法による腱板修復において,内側列アンカーでの縫合の有無が再断裂とその形態に与える影響を検討したので報告する.SB法で関節鏡視下腱板修復術を施行し,術後6ヶ月の時点でMRI撮像可能であった64肩(男性34肩,女性30肩,手術時平均年齢65歳)を対象とした.30肩は腱板を通した内側アンカー糸を腱板上で縫合し(K+群),34肩は腱板上で縫合せずに(K-群)縫合糸を大結節外側に固定した.術後6ヶ月でMRI撮影を行い,再断裂の有無およびその形態を評価した.再断裂はN+群5例,N-群5例に認め,有意差を認めなかった.N-群において内側アンカー周囲での再断裂は認めなかったのに対し,N+群では2肩で内側アンカー周囲の全層性断裂を認めた.SB法で内側アンカー糸を腱板上で縫合すると,内側アンカー付近での再断裂を惹起する可能性が示唆された.