抄録
我々は,高齢者に対して施行したARCRについて評価し,前期高齢者および後期高齢者にわけて評価 • 検討した.ARCR術後12か月以上経過観察可能であった65歳以上の27例28肩を対象とした.平均経過観察期間は17.8カ月(12 ~ 27カ月)であった.65-74歳の前期高齢者群(yo群)18肩,75歳以上の後期高齢者群(oo群)9肩で,断裂サイズは,小断裂yo群7肩,oo群4肩,中断裂yo群7肩,oo群3肩,大断裂および広範囲断裂yo群4肩,oo群2肩であった.JOA scoreはyo群では,術前53.6点から術後95.7点へ,oo群では術前51.8点から術後89.9点であり,両群間に有意差を認めた.再断裂は両群とも1例ずつで各々5.6%,11.1%であった.再断裂例から考えると,70歳以上で脂肪変性の比較的強い症例もしくは大断裂の症例の場合には術前の適応決定に十分に注意が必要と考えた.