肩関節
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筋腱疾患
腱板断裂サイズが上腕骨の骨密度に及ぼす影響
石垣 範雄畑 幸彦松葉 友幸中村 恒一加藤 博之
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2015 年 39 巻 2 号 p. 477-479

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抄録
 本研究の目的は,腱板断裂サイズが上腕骨の骨密度にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることである.片側に腱板断裂を認めた192例を対象とし,これらを男性と女性に分けたのち,断裂サイズでsmall tear(S群),moderate tear(M群),large tear以上(L群)の3群に分類した.上腕骨骨密度はDEXA法にて両肩の上腕骨頭,大結節部および上腕骨頚部の骨密度を測定し,患側と健側の間で骨密度を比較し,さらに断裂サイズの3群間でも比較検討した.男性ではM群とL群では患側の上腕骨頭の骨密度が有意に低下していた.断裂サイズ間の比較ではL群の上腕骨頭の骨密度が有意に低下していた.女性ではS群とM群で患側の上腕骨頭の骨密度が有意に低下していたが,断裂サイズ間には有意差を認めなかった.男性では1cmを超える腱板断裂例は上腕骨頭の骨密度が低下し,断裂サイズの拡大によりさらに低下していた.
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© 2015 日本肩関節学会
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