抄録
腱板大断裂に対して鏡視下massive cuff stitch法を行った症例の術後成績を調査した.対象は19例で,術後4週間外転裝具を装着し,他動関節可動域訓練は術後7日以降より,自動関節可動域訓練は術後2ヵ月以降より行った.平均自動肩関節可動域は外転が術前132°から術後161°に,外旋が術前41°から術後50°に改善した.MMTは術前2が1例,3が3例,4が8例,5が7例で,術後は4が2例,5が17例であった.平均JOAスコアは術前66点が術後92点に改善した.術後1年のMRIはSugaya分類G1が5例,G2が7例,G3が3例,G4が3例,G5が1例で,G4以上の再断裂率は21%であった.大断裂に対する鏡視下腱板修復術の再断裂率は30 ~ 70%と報告されているが,腱板の十分なmobilization,foot printの内側化,MCS法を用いた修復は再断裂率を低下させると考えらえた.