抄録
関節鏡視にて軟骨病変を認めた腱板断裂患者に対して行った鏡視下腱板修復術(ARCR)の臨床成績を調査した.対象はスーチャーブリッジ法によるARCRを施行し,2年以上経過した51例51肩.軟骨病変の評価にはInternational cartilage repair society分類を用いた.Grade 2以下をL群,grade 3以上をH群とすると,L群23肩,H群28肩,手術時平均年齢は65, 67歳,断裂サイズは小 • 中断裂がそれぞれ17, 12肩,大 • 広範囲断裂が6, 16肩であり,L群では小 • 中断裂が,H群では大 • 広範囲断裂が有意に多かった.断裂サイズ別のJOAスコアは小 • 中断裂でL群が術前66点から術後97点に,H群が64点から96点に,また大 • 広範囲断裂ではL群が59点から88点に,H群が59点から90点に有意に改善した.術前術後ともL群,H群間に有意な差は認められなかった.