肩関節
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検査
肩関節前上方部の超音波断層検査 -何時が描出できるのか-
土屋 篤志竹内 聡志後藤 英之武長 徹也杉本 勝正
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2016 年 40 巻 2 号 p. 506-508

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抄録
 我々は投球による肩関節前上方部の損傷を超音波断層装置(以下エコー)を用いて検査している.しかし何時の位置の関節窩・関節唇を描出しているかは不明である.本研究の目的はエコーによる肩関節前上方部の検査が何時の位置の関節窩・関節唇を描出しているのかを検討することである.対象は系統解剖用屍体8例15肩.小型コンベックス型プローブで烏口突起外側から上腕骨頭,前上方関節窩の長軸像を描出し,平行法でエコーガイド下にカテラン針を関節窩縁に刺入した.肩関節を展開後,関節窩に正対して写真撮影し,カテラン針が関節窩縁において関節唇を貫いた位置を計測した.右肩時計表示でカテラン針は0時12分~2時20分,平均0時47分の位置で関節唇を貫いていた.15例中12例においては0時から1時の間の関節唇にカテラン針が刺入されていた.肩関節前上方からのエコーでは多くの症例で0時から1時の位置の関節窩・関節唇を描出していると考えられた.
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© 2016 日本肩関節学会
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