肩関節
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脱臼
投球側に施行した鏡視下Bankart修復術の術後成績
吉武 新悟中溝 寛之
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2016 年 40 巻 2 号 p. 526-529

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抄録
 投球動作を行うスポーツ選手の投球側に発症した外傷性肩関節前方不安定症に対して施行した鏡視下Bankart修復術の術後成績について調査した.当科で施行した30例30肩を対象とし,術前後の日本肩関節学会肩関節不安定症評価法(SIS),術後可動域,競技復帰(試合出場)時期,再脱臼の有無と復帰状況について検討した.SISは術前67.9点から術後92.7点へと有意に改善した.術後可動域は患側で健側に比べ屈曲,外転,90°外転外旋,90°外転内旋において4~12°の制限を認めた.腱板疎部縫合の有無による差は認めなかった.競技復帰の時期は平均術後6.9ヵ月であった.ハンドボール選手の2肩で再脱臼を認め,バレーボール選手の1肩で拘縮遺残により競技復帰ができなかった.完全復帰は21肩であった.投球側に施行した鏡視下Bankart修復術の成績はおおむね良好であったが,RIC追加の有用性は低いと考えられた.
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© 2016 日本肩関節学会
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