抄録
ラグビー選手の初回肩関節前方脱臼に対して行った鏡視下Bankart&Bristow法(ASBB法)の術後短期成績を検討する事を目的とした.術後1年以上経過観察可能であったラグビー選手17例(男性 15例,女性2 例)を対象とした.年齢は平均20.2才であり,スポーツレベルはトップリーグ4例,大学の体育会5例,高校8例であった.スポーツ復帰の可否,復帰までの期間,再脱臼率,最終観察時の日本肩関節学会肩関節不安定症評価表(以下JSSSIS)とRowe scoreを検討した.17例全例がレベルダウンなくスポーツ復帰可能であり,復帰までの期間は平均4.3ヵ月で,術後再(亜)脱臼例はなかった.JSSSISは平均99.8点,Rowe scoreは平均99.4で,すべてexcellentであった.ASBB法は早期復帰可能で再脱臼例もなくラグビー選手の初回脱臼例に対して有用な方法と考えられた.