肩関節
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診察 • 診断
肩関節鏡視下手術前後における肩関節機能評価法の有用性
尼子 雅敏伊藤 雄也津田 悦史平原 康文伊佐治 雅山田 真央
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2017 年 41 巻 2 号 p. 375-379

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抄録

 肩関節手術前後の肩関節機能をShoulder 36 ver.1.3(Sh36)を用いて評価し,その有用性について検討した.肩関節鏡視下手術を行った170例を対象とした.腱板損傷は58例,不安定症は112例で,術前と術後3,6,9,12,18,24か月に,Sh36,DASH,及びJOA scoreを採取し,Sh36の各項目との相関を検討した.腱板損傷はSh36が24か月まで改善傾向を示した.Sh36はDASHと有意な負の相関を,JOA scoreと正の相関を示した(p<0.001).不安定症では,Sh36の経時的変化が小さく,DASHとは有意な強い負の相関を示した(p<0.001)が,JOAとの相関は弱かった.Sh36は腱板損傷に対して術後の改善状況を的確に捉えていたが,不安定症においては経時的変化が捉えづらく,Sh36の改良が必要である.

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© 2017 日本肩関節学会
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