肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
検査
肩関節疾患患者における超音波を用いた頚椎神経根の形態学的特徴
梶田 幸宏岩堀 裕介村松 由崇斉藤 豊
著者情報
ジャーナル 認証あり

2017 年 41 巻 2 号 p. 389-392

詳細
抄録
 エコーを用いて,腱板断裂患者,凍結肩患者,反復性肩関節脱臼患者,健常人の第5頸椎(以下C5)神経根の断面積を比較検討した.対象は腱板断裂患者36例,凍結肩患者16例,反復性肩関節脱臼患者10例と,健常人100人とした.エコーを用いて頚椎横突起レベルのC5神経根の断面積を算出し,各疾患の患健側,健常人の間で比較した.腱板断裂では患側は7.8mm2±2.7mm2,健側は7.9mm2±3.0mm2,凍結肩では患側は8.7mm2±2.7mm2,健側は8.3mm2±2.4mm2,反復性肩関節脱臼では患側は6.6mm2±2.3mm2,健側は6.2mm2±2.1mm2,健常人では7.0mm2±1.9mm2であった.全群において両側間で有意差がなかった.健常人に比べ腱板断裂,凍結肩では,患健側とも有意に肥大を認めた.腱板断裂患者と凍結肩患者ではC5神経根は患側・健側ともに健常人と比較して肥大していた.肩関節由来の痛みにC5の肥大が関与することが示唆された.
著者関連情報
© 2017 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top