肩関節
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脱臼
Latarjet法における烏口突起の術前推定値と術後実測値の比較検討
田中 誠人林田 賢治
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キーワード: Latarjet法, 烏口突起, 大きさ
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2017 年 41 巻 2 号 p. 430-433

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抄録

 肩関節前方不安定症に対してLatarjet法を施行した35例37肩において,烏口突起の大きさの術前評価と術後の実測値について検討した.術前と術後1日にCT撮影を行い,三次元画像解析システムVINCENTを用いて,烏口突起肘部から先端までの長さ,烏口突起の頭尾側長(術後は前後長)を高さ,内外側を幅として測定した.スクリュー刺入部位を想定して,高さと幅は烏口突起の近位部と遠位部で測定した.
 術前評価での烏口突起の長さ,近位高さ,遠位高さ,近位幅,遠位幅は平均で22.8(19.7-27.2)mm,10.5mm,9.0mm,13.8mm,13.1mmであった.術後はそれぞれ21.6(17.0-25.7)mm,7.9mm,7.4mm,13.6mm,12.8mmであり,高さのみ有意に減少した.Latarjet法では,接触面の骨皮質を削り,海綿骨を露出するため,高さが減少したと考えられた.手術で実際に切離できた長さは烏口突起先端から肘部までの距離と有意差がなく,術前計測は肘部までが現実的と考えられた.

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© 2017 日本肩関節学会
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