肩関節
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脱臼
肩鎖関節脱臼に対する鏡視下烏口鎖骨靱帯再建術の治療成績
-直視下烏口肩峰靱帯移行術(Cadenat変法)と比較して-
高瀬 勝己田村 圭山本 謙吾
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2017 年 41 巻 2 号 p. 425-429

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抄録
 肩鎖関節脱臼のRockwood分類type Ⅴに対し手術治療を行ってきた.術式は,2008年までは烏口肩峰靱帯を再建靱帯としたCadenat変法(C法),以降は鏡視下烏口鎖骨靱帯再建術(A法)を施行している.今回,術後1年以上の経過観察が可能であった両者の治療成績を比較した.対象は受傷から3週以内の新鮮例とした.A法は23例,男性20例・女性3例,手術時平均年齢39.7歳,平均待機期間12.8日,術後平均経過期間33ヵ月であった.一方,C法は68例,男性61例・女性7例,手術時年齢35.2歳,待機期間14.9日,経過期間37ヵ月であった.最終診察時の単純X線評価では,A群は整復位17例,亜脱臼位4例,脱臼位2例で肩鎖関節の変形性関節症(OA)性変化は1例のみであったに対し,C群は整復位50例,亜脱臼位18例,OA性変化は9例であった.整復状況では明らかな有意差はなかったがA群では有意にOA性変化の発生頻度が少なかった.
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© 2017 日本肩関節学会
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