肩関節
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脱臼
てんかん発作に伴う反復性肩関節脱臼の治療成績
古屋 貫治西中 直也上原 大志鈴木 昌筒井 廣明
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2017 年 41 巻 2 号 p. 447-450

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抄録
【目的と方法】てんかん発作に起因する肩関節脱臼は術後再脱臼が多い.今回,当院で過去5年間に手術加療を行った肩関節脱臼のうち,てんかん発作に起因した5肩の臨床成績を検討し報告する.
【結果】初回脱臼は21.4±7.1歳,手術施行時は24.0±8.6歳,術式は鏡視下Bankart修復術1肩,鏡視下Bankart修復術+Remplissage1肩,鏡視下Bankart & Bristow法3肩で,JSS instability scoreは52.0±2.1点から80.4±14.0点と有意に改善していた(p=0.0079).てんかん発作の内服コントロールは2例で良好,2例で不良だった.3例で再脱臼はなかったが,コントロール不良の1例は術後経過中に発作があり,鏡視下Bankart & Bristow術後の骨癒合は得られていたにも関わらずスクリューの彎曲を認めた.その後は再脱臼なく日常生活に支障はないが発作時の再脱臼が危惧される.
【結論】てんかん発作に起因する反復性肩関節脱臼は,内服コントロール不良例ではBankart & Bristow法などの追加処理による強固な制動が必要であり,発作のコントロールも必要不可欠である.
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© 2017 日本肩関節学会
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