抄録
上腕骨近位端骨折(AO分類11-C)に対する骨接合の術後成績と骨頭壊死の危険因子を検討した.上腕骨近位端骨折(AO分類11-C)に対してプレートを用いて骨接合を行った8例8肩を対象とし,術後合併症の有無と,最終観察時(骨頭壊死症例は再手術時前)の可動域とJOA scoreを評価した.また骨頭壊死の危険因子として術前のX線およびCTで骨折形態を評価した.全例で骨癒合は得られ,2例で骨頭壊死を認めた.術後肩関節可動域,JOA scoreは,骨頭壊死例で劣っていた.骨頭壊死症例は,術後骨頭壊死の危険因子として,medial calcar lengthが0mm,four fragment骨折,大小結節の転位を認めていた.骨頭壊死に対しては人工骨頭もしくは人工肩関節置換術を行うことで臨床症状の改善を得た.AO 分類11-Cに対する骨接合術は有用と考えるが,骨頭壊死の危険因子の評価と術後慎重な経過観察が必要と考える.