抄録
我々は肩関節2015; 39で,footprint内側に縫着した腱板が大結節外側まで高率に充填されることを報告した.今回どのような症例が充填されやすいかを検討した.
marrow vents併用のDAFF法にて断裂腱板をfootprint内側に縫着した91例を,MRIを用いて解析した.縫着部位から大結節外側までの距離をGapとし,Gapの大きさ,年齢,術前の断裂の大きさを充填群と非充填群で比較した.Gapに関しては充填可能な確率を計算した.
充填群は小さなGap,年齢が低い,術前の断裂が小さいという特徴があった.充填可能なGapのカットオフ値は13mmであった.
腱板断端をfootprint内側に縫着した多くの症例でGapは充填されたが,充填されない症例もあった.Gapの小さな症例,年齢が低い症例,術前断裂の小さな症例は充填される可能性が高かった.Gapが13mmより小さい場合には,footprint上の充填は十分期待できる.