肩関節
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治療法
当院におけるリバース型人工肩関節全置換術の短期成績
山﨑 博範藤田 耕司
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2017 年 41 巻 2 号 p. 586-588

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抄録
 当院におけるリバース型人工肩関節全置換術の短期成績を報告する.対象は当院にて手術を施行し12か月以上経過観察可能であった11肩である.手術時平均年齢は76歳(71~79歳)で男性7例,女性4例であった.対象疾患は腱板断裂性関節症9肩,腱板広範囲断裂2肩である.検討項目は術前後のJOAscore,自動前方挙上,外転,外旋,結帯,術中術後合併症の有無とした.JOA scoreは術前平均46.5点が術後平均81.3点,自動前方挙上が術前37.7°から術後140.9°,外転が36.7°から131.0°へ,外旋が17.5°から34.5°と有意に改善した.内旋結帯動作は術前L4レベルが術後L3レベルとやや改善したが,有意差は認めなかった.術後合併症は肩峰骨折を1例認めたが,特に固定は行わず筋力負荷訓練を中止とし,経過観察のみで骨癒合を認めた.当院におけるリバース型人工肩関節置換術の短期成績は概ね良好と考えられた.自動前方挙上,外転は著明に改善したが,外旋は術後平均がやや改善し,結帯は変化がみられなかった.今後も長期的な経過観察が重要と考えられる.
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© 2017 日本肩関節学会
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