抄録
当院で行っているsuture-bridge法(以下SB法)を用いた鏡視下腱板修復術で,術前後に日本整形外科学会肩疾患治療判定基準(JOA)およびVisual Analog Scale(VAS)を評価して,術後短期成績に影響を与えた因子について検討した.
SB法で術後1年以上経過観察できた69例を対象とした.男性34例,女性35例,平均年齢は63歳(45~82歳)であった.平均経過観察期間12.5か月(12~24か月).評価項目は,年齢,性別,術前JOA,術前VAS,MRIでの腱板断裂の大きさ及び棘上筋の脂肪変性の程度,入院日数,手術で肩甲下筋腱および関節唇の修復の有無とした.
今回の調査では,術前平均JOA61.8,VAS5.57から,最終経過観察時,平均JOA94.5,VAS1.03まで改善した.当院のSB法ではJOA,VASともに有意な改善を示した.
成績不良因子の特定には多変量解析を行い,術後短期成績に影響を与えた因子は,術前JOA,術前VAS,腱板断裂の大きさ,棘上筋の脂肪変性の程度となった.