2025 年 49 巻 1 号 p. 158-160
リバース型人工肩関節置換術(RSA)の疼痛改善に影響を与える因子を検討した.同一のon-lay型のRSA施行後1年以上経過観察可能であった49肩を対象とした.検討項目は性別,年齢,X線所見の濱田分類,術前後の肩甲骨関節窩から大結節外側の距離(HO),肩峰外側から大結節外側までの距離(LHO),術前肩峰骨頭間距離(AHI),術後肩峰下面から大結節上部までの距離(AHD),関節窩上縁の点から肩峰最外側縁と大結節最外側縁を結んだ角度(LSA),肩峰最外側縁から関節窩上縁の点と大結節最上縁を結んだ角度(DSA)とした.これらの項目とVAS疼痛スコア改善(術前VAS-術後VAS)の相関を検討した結果,術後のLHOのみVAS疼痛スコア改善に有意な負の相関を認めた(相関係数-0.44,p=0.006).on-lay型RSAにおいて肩峰外側からの外方化の程度が疼痛の改善に関与する可能性が示唆された.