2025 年 49 巻 1 号 p. 161-164
Convertible stemを使用した解剖型人工肩関節置換術(Total Shoulder Arthroplasty, 以下TSA)からリバース型人工肩関節置換術(Reverse Shoulder Arthroplasty, 以下 RSA)への再置換後の術後1年での評価を行った. 術後1年の経過観察が可能であった6肩を対象とした. 手術時間, 出血量, 術中・術後合併症, 可動域 , American shoulder and elbow surgeons score(以下ASES), Constant score (以下CS), 単純X線でのscapular notchingを評価し, 統計学的に比較検討した. 手術時間は平均53±8分, 出血量は63±22mL, 術中・術後合併症は認めなかった. 可動域は, 術前平均屈曲67±34°, 外転62±20°, 下垂位外旋37±5°, 内旋3.7±2.1点が術後1年でそれぞれ105±16°, 88±8°, 20±14°, 2.7±2.2点となり, 外転のみ有意な改善を認めた. 臨床成績は, 術前平均ASES 47±26点, CS 29±13点が, 術後1年でそれぞれ58±18点, 43±11点となったが, 有意な改善を認めなかった. Scapular notchingは全例で認めなかった. 術後1年の外転可動域のみ有意に改善し, 合併症なく低侵襲にRSAへの再置換を行えることを示唆した.