2025 年 49 巻 1 号 p. 233-237
リバース型人工肩関節置換術(Reverse Shoulder Arthroplasty: RSA)の術前計画において,My Shoulderソフトウェア(Medacta Corporation)はインピンジメントフリーの可動域を予測する機能を有している.しかし,本ツールの可動域予測の正確性に関する報告は少ない.本研究では,My Shoulderソフトウェアによる術前計画とRSA術後1年の可動域予測の精度を評価することを目的に,RSAを施行した患者21例を後ろ向きに調査した.予測可動域と術後1年の他動可動域(屈曲,外転,下垂位外旋)を,1. 術中のインプラントサイズの変更の有無にかかわらず全21例で,2. 術中にインプラントサイズの変更を行わなかった14例のみで比較した.結果は,両群ともに術後の屈曲と外転は予測より有意に高く,下垂位外旋は予測より有意に低い値を示した.また,全ての項目において相関は強くない結果であった.本研究により,現時点でMy ShoulderソフトウェアはRSA術後1年の可動域を完全に予測するには至らないことが示された.