2025 年 49 巻 1 号 p. 274-278
RSA術後5年以上経過例の臨床的および放射線学的成績を調べ,術後2年時の成績と比較した.対象は18例18肩,手術時平均年齢78.9(70-86)歳,術後経過観察期間は平均77.5(60-103)か月である.術前/術後2年/術後5年以上の自動可動域は,挙上86/139/129°,下垂位外旋29/33/24°,内旋L3/L1/L2であった.挙上は術前と比べ,術後2年および5年以上で有意に改善した.術前/術後2年/術後5年以上のJOAスコアは59.5/89.1/83.6点,Constantスコアは33.7/70.6/66.0点,SANEスコアは34.7/81.1/78.9点であった.すべてのスコアが術前と比べ,術後2年および5年以上で有意に改善した.術後2年時に比べ5年以上経過時には,挙上および外旋可動域,JOAスコアが有意に低下していたがConstantスコアとSANEスコアは維持されていた.Scapular notchは10例に,グレノイドコンポーネントのlooseningは1例に認めた.RSA術後5年以上経過例の臨床的および放射線学的成績は比較的良好であった.術後2年と比べ挙上と外旋可動域が有意に低下したが,三角筋や腱板筋の経年的な変性のためと考えられた.