2025 年 49 巻 1 号 p. 66-69
上腕骨近位端骨折続発症に対するリバース型人工肩関節置換術(RSA)の術後成績をBoileau分類別に比較検討した.対象はRSA施行後1年以上経過観察可能な74肩で,平均年齢は75.6歳,経過観察期間は36.6カ月であった.各typeの患者数はtype1: 14,type2: 27,type3: 17,type4: 16であり,手術既往の比率はtype2が最も低かった.術前後の可動域(前方挙上,外旋,内旋)及びJOAスコアを評価したところ,全てのtypeで術後に有意な改善が見られた.特に,type2は前方挙上および外旋で他のtypeよりも優れていた.手術既往の多いtype1およびtype4では, 術後成績が相対的に低い傾向を示した. 本検討の結果,RSAは上腕骨近位端骨折続発症の有効な治療法であり,type2, 3は1, 4より臨床成績が良好な傾向があり,手術既往がある場合は成績が悪くなると考えられた.