主催: 日本風工学会
共催: 電気学会, 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会
p. 373-376
円柱構造物に作用する風力は気流条件,レイノルズ数,外壁面の粗度の影響により,複雑に変化する。特にRe数=2.8_から_3.5×105では急減な変化が見られる。これらの影響についてはScheweにより円柱の抗力係数とRe数の関係について検討されている。また,最近の風洞実験では模型壁面に砂粒やケーブルなどを用いて粗度を付加することによりRe数を極超臨界域に達するような試みがなされおり, Buresti,丸川,上田らによる高Re数を模擬する検討や,大型RC煙突,円筒形高層建物による10E7程度の高Re数領域での実測例が報告されている。 本研究では,一様流中において円柱壁面の風圧測定を行い,壁面粗度と風速レベルにおける風力への影響について検討を行った。また,風圧実験と同じ条件下でDPIV(Dynamic Particle Image Velocimetry)を用いて構造物まわりの流速場の計測を行い,粗度とおよび風速レベルによる影響についても考察を行った。