共催: 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会, 電気学会
中心間隔比L/Dを3と4としてタンデム配置した正方形角柱周辺の風速を,スプリットファイバープローブを用いて面的に測定した.本研究で明らかになったタンデム配置正方形角柱周辺の気流特性は以下のとおりである.時間平均流れ場に着目すると,L/D=3の場合,上流側角柱からの剥離流は下流側角柱に再付着するが,L/D=4の場合,上流側角柱からの剥離流は角柱間に流れ込む.位相平均流れ場に着目すると,L/D=3の場合,角柱間には閉じた流線が形成され,位相ごとにその形状は若干変化するが,角柱間に入り込む流れは形成されない.一方L/D=4の場合,角柱間には明確な渦が形成される.その影響で,位相ごとに,角柱間を斜めに横切る流れと,角柱間で大きな曲率を持つ流れが形成される.