風工学シンポジウム論文集
第21回 風工学シンポジウム論文集
セッションID: 48
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新しい形態を有する超々高層建築物の風力特性
*田中 英之田村 幸雄大竹 和夫中井 政義
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抄録

近年,世界各地で300mを超える規模の建物において独創的な形態の超々高層建築物の実現が注目されつつある。超高層建築物では,隅角部形状の変化や高さ方向の平面形状の変化などの対策で風荷重の低減を図っており,各形状でパラメータを変化させての研究事例は多い。しかし,一方でそれら風に対して有効な建物形状間で,その形状と空力特性の関係について建築与条件を統一しての評価事例は少ない。そこで本研究では,建築的予条件を統一した様々な建物形状に作用する風力と風圧を一連の風洞実験によって調査し,それらの空力特性に関して,耐風設計上の優位性に注目して評価した。その結果,螺旋形状建築物が耐風設計上優位な空力特性を示し,その形状では全風向,全層に渡って周期性の強いカルマン渦の発生が抑制されており,これが優れた空力特性に結びついていることが明らかとなった。

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© 2010 風工学シンポジウム運営委員会
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